下線=和訳、赤字=解説
目次
Part1
In the summer of 1992, Oki Toru saw a group of children when he was taking a walk.
1992年の夏、大木トオルさんは散歩をしていた時、ある子供たちのグループを目にしました。
see(現在形)-saw(過去形)-seen(過去分詞)
take a walk = 散歩をする。
They were taking care of an abandoned mother dog and her five newborn puppies.
彼らは、捨てられた母犬と生まれたばかりの5匹の子犬の世話をしていました。
take care of~ = ~の世話をする。~の面倒を見る。
abandoned[アバンダンド]=形容詞、(見)捨てられた。放棄された、乗り捨てられた。
abandon[アバンダン]=動詞、~を捨てる、見捨てる、捨て去る。 名詞、自由奔放、気まま。
newborn[ヌーボーン]=形容詞、生まれたばかりの、新生の。復活した。 名詞、新生児。
puppy[パピ]=名詞、子犬、犬の子。
They had named the mother dog Chirori.
彼らはその母犬に「チロリ」と名付けていました。
had named =「had +過去分詞」で過去完了。過去完了とは、過去のある時点(基準)に完了・結果・経験・継続した出来事を表す用法、または、過去のある時点より前のことを表す用法。ここでは前文の「were taking」という過去よりもさらに過去であることを表している。
name O C = OをCと名づける。
Her body was dirty and one of her legs was disabled.
チロリの体は汚れ、足の1本が不自由でした。
dirty[ダーティ]=形容詞、汚れた、汚い、不潔な。
leg[レグ]=名詞、脚。
disabled[ディセイブルド]=形容詞、体の不自由な、身体障碍者になった。
disable[ディセイブル]=動詞、~の手足をきかなくする。~に能力を無くさせる。
She was afraid of people, so her previous owner had probably hurt her.
人を怖がっていたことから、おそらく前の飼い主が彼女を傷つけたのでしょう。
afraid[アフレイド]=形容詞、恐れて、怖がって。心配して。
be afraid of~ = ~を恐れている。
so[ソゥ]= 接続詞、なので、そこで、それで。~するために。 副詞、そう、そのように。なので、だから。とても。
previous[プリーヴィアス]=形容詞、先の、前の。早まって、せっかちで。
owner[オウナァ]=名詞、所有者、持ち主、オーナー。
probably[プラバブリ]=副詞、たぶん、おそらく。
hurt[ハート]=動詞、~を傷つける、~にけがをさせる。~に損害を与える。
hurt(現在形)-hurt(過去形)-hutt(過去分詞)
had hurt =「had +過去分詞」で過去完了。過去完了とは、過去のある時点(基準)に完了・結果・経験・継続した出来事を表す用法、または、過去のある時点より前のことを表す用法。ここでは前文の「was afraid」という過去よりもさらに過去であることを表している。
Oki and the children began looking for new owners for the puppies.
大木と子供たちは、子犬たちの新しい飼い主を探し始めました。
begin -ing = ~し始める。
look for~ = ~を探す。
After a while, they managed to find some.
しばらくして、なんとか何人か見つけました。
after a while=しばらくして。少し間を置いて。
while[ホワイル]=名詞、(短い)間、しばらくの間。 接続詞、~する間。(ところが)一方では。
manage to do = どうにかして~する、うまく~する。
manage[マニヂ]=動詞、~を経営する、管理する。~をうまく扱う。
However, Chirori was taken to an animal welfare center and was going to be killed there.
しかし、チロリは動物愛護センターに連れて行かれ、そこで殺されようとしていました。
however[ハウエヴァ]=副詞、しかし、しかしながら、けれども。
take O to A = OをAに連れて行く。 受け身(受動態)なので、OがSの位置に来ている。
S be taken to A = SはAに連れて行かれる。
welfare[ウェルフェア]=名詞、福祉、福利、幸福。福祉事業。
was going to do~ = 過去の時点における未来表現。 be going to~ = ~するつもりです、~する予定です。すでに決まっている予定を表す。
be killed = 「be動詞+過去分詞」で受け身(受動態)。「殺される」
kill[キル]=動詞、~を殺す。
Oki rushed to rescue her and got there just in time.
大木は急いで救出に向かい、ギリギリで間に合ってそこに着きました。
rush to do = 急いで~する、慌てて~する。
rush[ラシュ]=動詞、急ぐ。~を急がせる。 名詞、突進、突撃、猛進。大需要、注文殺到。あわただしい活動、多忙、混雑時。
rescue[レスキュー]=動詞、~を救う、救助する。 名詞、救助、救出。
in time = 間に合って。遅かれ早かれ、やがて。調子があって。
When he found Chirori, she was trembling with fear.
彼がチロリを見つけたとき、彼女は恐怖で震えていました。
found[ファウンド]=findの過去形。 find[ファインド]=動詞、~を見つける。~を見つけ出す、発見する。
tremble[トレンブル]=動詞、震える、身震いする。揺れる。ひどく心配する。 名詞、身震い。
fear[フィア]=名詞、恐れ、恐怖。不安、心配。 動詞、~を恐れる、怖がる。心配する、気づかう。
He decided to keep her.
彼はチロリを飼うことに決めました。
decide[ディサイド]=動詞、~を決める、決定する。~を決心する、決意する。決める、決定する。決定する、決意する。
decide to do = ~することを決める。決心する。
Part2
At that time, Oki was training six dogs to promote the use of therapy dogs in Japan.
当時、大木さんは日本でセラピードッグの利用を促進するために、6匹の犬を訓練していました。
at that time = その時、当時。(≒then)
train[トレイン]=動詞、訓練する。~を訓練する。列車で行く。名詞、列車、電車。
to promote the use of therapy dogs in Japan =日本でセラピードッグの利用を促進するために「to+動詞の原形」で不定詞。ここでは不定詞の副詞的用法で、easy(形容詞)を修飾している。
promote[プロモウト]=動詞、~を促進する。~を昇進させる。
therapy[セラピ]=名詞、療法。
At first, he never thought of making Chirori a therapy dog.
当初、彼はチロリをセラピードッグにしようとは全く考えていませんでした。
thought[スォート]=think[スィンク]の過去分詞。think-thought-thought。
think of~ = ~のことを考える。~を思いつく、考えつく。
make O C = OをCにする。
※前置詞の後ろには必ず名詞(句)がくる。なのでof(前置詞)の後にmaking(動名詞)が来ている。
動名詞とは、動詞を名詞のようにする用法。動名詞(-ing)は、「~すること」などと訳す。
However, he found that she was very kind to sick dogs.
しかし、チロリが病気の犬に対してとても優しいのを目にしました。
found[ファウンド]=findの過去形。 find[ファインド]=動詞、~を見つける。~を見つけ出す、発見する。
find (that) 主語+動詞~=~だと分かる、気づく。findの後の「that」は接続詞なので、その後には主語+動詞がきている。
kind[カインド]=名詞、種類。 形容詞、親切な、やさしい。
sick[シク]=形容詞、病気の。病気になって。
He thought that such kindness was important for a therapy dog.
彼は、そうした優しさこそがセラピードッグにとって重要だと考えました。
kindness[カインドネス]=名詞、親切、やさしさ。親切な行為。
such[サチ]=形容詞、そのような、このような。そんな、こんな。とても、非常に。
So, Oki decided to train her.
そこで、大木さんは彼女を訓練することに決めました。
so[ソゥ]= 接続詞、なので、そこで、それで。~するために。 副詞、そう、そのように。なので、だから。とても。
decide[ディサイド]=動詞、~を決める、決定する。~を決心する、決意する。決める、決定する。決定する、決意する。
decide to do = ~することを決める。決心する。
train[トレイン]=動詞、訓練する。~を訓練する。列車で行く。名詞、列車、電車。
In training, Chirori could not keep up with the other dogs when she ran.
訓練中、チロリは走る際に他の犬たちについていくことができませんでした。
In + 動名詞(-ing) = ~するときに、~している間に。
keep up with~ = ~に遅れずついていく。
other[アズァ]=形容詞、他の、別の。 代名詞、他の物。
run(現在形)-ran(過去形)-run(過去分詞)
Her legs were much shorter than the other dogs’ legs and one of her legs was disabled.
彼女の足は他の犬たちよりずっと短く、足の1本には障害がありました。
much+比較級=muchは比較級を強調させる。はるかに~。ずっと~。
short[ショート]=形容詞、短い。
disabled[ディセイブルド]=形容詞、体の不自由な、身体障碍者になった。
disable[ディセイブル]=動詞、~の手足をきかなくする。~に能力を無くさせる。
However, she never gave up and kept running.
しかし、彼女は決して諦めず、走り続けました。
give up=~をあきらめる。~をやめる。
kept[ケプト]=keepの過去形。
keep -ing = ~し続ける。
Finally, she was able to catch up with the other dogs, and then lead them.
ついに、彼女は他の犬たちに追いつき、それから先頭に立って彼らを導くことができるようになりました。
finally[ファイナリィ]=副詞、最終的に。最後に。ついに、とうとう。
be able to=~できる。toの後には動詞の原形が来る。
catch up with~ = ~に追いつく。
lead[リード]=動詞、~を導く、案内する。指揮する。連れて行く。名詞、先導、リード。 lead A to B = AをBに導く。
In addition to kindness, Chirori showed grit and leadership.
優しさに加え、チロリは不屈の精神とリーダーシップも発揮したのです。
in addition (to~) = ~に加えて、~の他に。
kindness[カインドネス]=名詞、親切、やさしさ。親切な行為。
show[ショウ]=動詞、~を見せる、示す。
grit[グリト]=名詞、勇気、根性、不屈の精神。小さな砂、あら砂。
leadership[リーダァシプ]=名詞、指導、指導権、指導力、統率力。指導者の地位。
Surprisingly, she finished two years of training in only six months!
驚くべきことに、彼女は2年かかる訓練をわずか6ヶ月で終えたのです!
surprisingly[サプライジングリ]=副詞、驚べきことに、驚いたことに、意外にも。
two years of training = 2年の訓練。
in 【時間】=【時間】以内で、【時間】で。
Then, she became Japan’s first certified therapy dog.
その後、日本初の認定セラピードッグとなりました。
certify[サーティファイ]=動詞、~を証明する。 公的な資格や証明を与える場合や、公式に証明する場合にcertifyを用いる。
Part3
Therapy dogs build relationships with patients by making eye contact with them.
セラピードッグは、患者と目を合わせることで関係を築きます。
relationship[リレイションシップ]=名詞、関係、結びつき。関連、関係。
patient[ペイシェント]=名詞、患者、病人。 形容詞、忍耐強い、我慢強い。
by=前置詞、~によって。 by+動名詞 = ~することによって。
※前置詞の後ろには必ず名詞(句)がくる。なのでof(前置詞)の後にmaking(動名詞)が来ている。
動名詞とは、動詞を名詞のようにする用法。動名詞(-ing)は、「~すること」などと訳す。
make + O + 原形不定詞 = Oに~させる。 このmakeは使役動詞。原形不定詞とは不定詞(to do)からtoを取ったもので、つまり動詞の原形だけのこと。
contact[カンタクト]=動詞、~と連絡を取る。接触する。名詞、接触、交際。
contact with~ = ~との接触。~との連絡。
There was an old man who could no longer walk or talk.
もはや歩くことも話すこともできなくなった一人の老人がいました。
who=関係代名詞。
an old man who could no longer walk or talk = 16歳以上なら誰でも。「who could no longer walk or talk」が「an old man(先行詞)」を説明(修飾)している。
no longer=もはや~ない。
He also lost his memory and emotions.
また、彼は記憶や感情も失っていました。
also[オールソゥ]=副詞、また、~も(また)。
memory[メモリ]=名詞、思い出。記憶。記念。
emotion[イモウション]=名詞、感情。感動、感激。
Every time Chirori met him, she looked at him gently.
チロリは彼に会うたびに、優しく彼を見つめました。
Every time S V~ = SがVするたびに。
look at~ = ~を見る。
gently[ヂェントリ]=副詞、優しく、穏やかに、静かに。
He showed no expression, though he used to like dogs.
かつて彼は犬が好きでしたが、何の表情も見せませんでした。
expression[エクスプレション]=名詞、表現。表われ。表情。
though[ズォウ]=接続詞、~だけれども、~だが。しかし。 副詞、でも、けれども。
※althoughと違って副詞として使われることもあるので注意!
used to 動詞の原形 = 以前は~したものだった、かつては~した。 「以前はしていたが、現在はしていない」という意味が含まれているポイントが「would often」との違いの1つである。
また、紛らわしいものとして「be used to~(~に慣れている)」があるが、こちらの「to」は前置詞のtoなので原則通りtoの後には名詞(句)が来る。このtoの後に動詞の原形は置けないが、動名詞(-ing)にすることで置くことができる。
Two months later, he called her name for the first time, “Chi... Chiro... Chirori!”
2ヶ月後、彼は初めて彼女の名前を「チ……チロ……チロリ!」と呼びました。
later[レイタ]=副詞、後で、後程。 形容詞、もっと遅い、もっと後の。
for the first time = 初めて。
Chirori wagged her tail happily and licked his hand.
チロリは嬉しそうに尻尾を振り、彼の手をなめました。
wag[ワグ]=動詞、~を振る。振れる、揺れ動く。 名詞、振ること。
tail[テイル]=名詞、しっぽ。尾のようなもの。末端。
lick[リク]=動詞、~を(舌で)舐める。
Then, his eyes were full of tears.
そのとき、彼の目は涙でいっぱいでした。
be full of~ = ~でいっぱいである。
tear[ティア]=動詞、~を引き裂く、破る、ちぎる。 名詞、涙。
He recovered his memory and emotions.
彼は記憶と感情を取り戻したのです。
recover[リカヴァ]=動詞、健康を回復する。立ち直る。~を回復する、取り戻す。
Later, he was able to get up from his wheelchair and walk.
その後、彼は車椅子から立ち上がり、歩けるようになりました。
later[レイタ]=副詞、後で、後程。 形容詞、もっと遅い、もっと後の。
get up = 起きる。
Oki believed that Chirori was the greatest therapy dog in Japan.
大木さんは、チロリが日本で1番すごいセラピードッグだと信じていました。
the+最上級+[in/of] ~ = =~の中で一番…。
※(空間的な範囲や場所)の中でという場合には「in」、(複数のモノや人)の中でと言う場合には「of」を使う。
In 2005, cancer was found in Chirori.
2005年、チロリに癌が見つかりました。
cancer[キャンサァ]=名詞、(病気の)ガン。かに座。
be found = 「be動詞+過去分詞」で受け身(受動態)。「見つけられる」
Even in bed, she tried to get up and go out with the other dogs for therapy work.
寝たきりの状態でも、彼女は起き上がり、他の犬たちと一緒にセラピー活動に出かけようとしました。
even[イーヴン]=副詞、~でさえ、すら。形容詞、平らな。同じの。
try to do = ~しようとする、~しようと努める、~しようと試みる。「try -ing」だと「試しに~する」。
go out = 出かける、外出する。
with[ウイズ]=前置詞、~とともに、~と一緒に、~を連れて。~を持って。(手段)~で。
In her final moments, Chirori made eye contact with Oki and then went to heaven.
最期の時、チロリは大木さんと目を合わせ、それから天国へと旅立ちました。
final[ファイナル]=名詞、決勝。形容詞、最終の、最後の。
moment[モウメント]=名詞、瞬間。時、機会。
make + O + 原形不定詞 = Oに~させる。 このmakeは使役動詞。原形不定詞とは不定詞(to do)からtoを取ったもので、つまり動詞の原形だけのこと。
contact[カンタクト]=動詞、~と連絡を取る。接触する。名詞、接触、交際。
contact with~ = ~との接触。~との連絡。
heaven[ヘヴン]=名詞、天、天空。天国、天界、極楽。楽園。