クラウン 高校3年

CROWNⅢ(クラウン3) 高校3年 LESSON (How to Beat Procrastination) 和訳・解説

下線=和訳赤字=解説

目次

Section1

Tim Urban, one of the Internet’s most popular writers, shares his thoughts on a variety of topics from everyday psychology to artificial intelligence on his blog, Wait But Why.

 

インターネットで最も人気のあるライターの一人、ティム・アーバンは、自身のブログ「Wait But Why」で、日常的な心理から人工知能に至るまで、多岐にわたるテーマについて独自の考察を発信しています。

thought[スォート]=名詞、考えること、思考。思考力、推理力。考え、意見。think[スィンク]の過去形でもある。

variety[ヴァイエティ]=名詞、多様性、変化に富むこと。

a variety of~ = さまざまな~、いろいろな~。~の一種。

topic[ピク]=名詞、トピック、テーマ、話題、話の種。

psychology[サイラジ]=名詞、心理学。心理、心理状態。洞察力。

artificial[アーティフィシシャル]=形容詞、人造の、人工的な。不自然な、偽りの。気取った。

intelligence[インリヂェンス]=名詞、知能、理解力、思考力。知性。知恵。

 

 

Here he writes a post on his own bad habitprocrastination.

 

今回彼が取り上げるのは、彼自身の「悪い癖」――先延ばしにしてしまうこと――についてです。

habit[ビト]=名詞、癖(クセ)、習慣。習性。

procrastination[プラクラスタイション]=名詞、引き延ばすこと、ぐずぐずすること、延期。

 

 

I’m just a lifelong procrastinator who thinks about this topic all the time.

 

私は、このテーマについて四六時中考えている一生の先延ばし癖のある人です。

lifelong=形容詞、一生の、終生の。

procrastinator[プララスタネイタ]=名詞、先延ばし癖のある人。先延ばし屋

a lifelong procrastinator who thinks about this topic all the time = このテーマについて四六時中考えている一生の先延ばし癖のある人。 whoは関係代名詞。

all the time = その間中。いつも、ずっと。

 

 

I’m still in a total battle with my own habits, but I have made some progress in the last few years, and I’m drawing my thoughts from what’s worked for me.

 

自分の悪癖との戦いは今も続いていますが、ここ数年で多少の進歩もありました。そこで、私自身に効果があったものから私の考えを引き出していきます。

be in a battle with~ = ~との戦っている。

total[ウトル]= 形容詞、全体の、総計の。完全な。 名詞、総計、合計。 

make progress = 進歩する、上達する。捗る。

progress[ーグレス]=名詞、進歩、発達。前進。進捗。 動詞、はかどる。進歩する。前進する、進行する。

in the last few years = ここ数年で。 lastには「最近の/最新の」などの意味もある。

draw A from B = BからAを引き出す。

work for~ = ~のために働く。~に効果を発揮する。

 

what=関係代名詞。先行詞を含む関係代名詞で、「what = the thing(s) that(このthatは関係代名詞)」と考えるとよい。「what S V~」で「SVする[もの/こと]」のような訳になることが多い。「what’s worked for me(私に効果を発揮したこと、私のために効果があったこと)」がfromの目的語になっている。

what’s = what has

 

 

To understand why procrastinators procrastinate so much, let’s start by comparing the non-procrastinator’s brain with the procrastinator’s brain:

 

先延ばしをする人がなぜあれほど物事を先延ばしにしてしまうのかを理解するために、まずは「先延ばしをしない人」の脳と、「先延ばしをする人」の脳を比較することから始めてみましょう。

why procrastinators procrastinate so much = 先延ばしをする人がなぜあれほど物事を先延ばしにしてしまうのか。このように文中に疑問文が入っている文を『間接疑問文』という。間接疑問文において疑問詞の後は肯定文の語順になる。この文節がunderstandの目的語になっている。

procrastinate[プラクスネイト]=動詞、ぐずぐずする、延ばす。

compare[コンペア]=動詞、~を比較する、比べる。匹敵する。

compare A with B = ABと比較する。

 

 

Section2

Do you notice anything different?

 

何か違いにお気づきでしょうか?

 

 

It seems the Rational Decision-Maker in the procrastinator’s brain is coexisting with a petthe Instant Gratification Monkey.

 

先延ばし癖のある人の頭の中では、「合理的な意思決定者」が、あるペット―「即座の満足を求めるサル」―と共存しているようです。

seem[ーム]=動詞、(主観的に見て)~に見える。~に思われる。~らしい。

it seems (that) S V~ = SVであるように思われる。SVであるようだ

rational[シャナル]=形容詞、合理的な。理性のある、道理をわきまえた。正気の、気の確かな。

Decision-Maker = 意志決定者。

coexist[グジスト]=名詞、共存する。同時に存在する。

coexist with~ = ~と共存する。

instant[ンスタント]= 名詞、瞬間、瞬時。 形容詞、即座の、即時の。緊急の。インスタントの。

gratification[グラタフィケイション]=名詞、満足させること。満足すること、満足感。満足させるもの。

 

 

This would be fine if only the Rational Decision-Maker knew how to own a monkey.

 

もし「合理的な意思決定者」がそのサルの飼い方を知っていれば、大丈夫でしょう。

ownウン]=動詞、~を所有する。~を認める。 形容詞、自分自身の。

 

 

But unfortunately, it wasn’t a part of his training and he’s left completely helpless as the monkey makes it impossible for him to do his job.

 

しかし残念ながら、彼はそんな訓練を受けていません。そして、サルが仕事を邪魔すると、完全に無力となってしまうのです。

unfortunately[アンフォーチュネトリ]=副詞、不運にも、不幸にも。運悪く。残念ながら。

it = how to own a monkey。(サルの飼い方)

leave O C =  OCの(状態の)ままにする。  受け身(受動態)なので、OSの位置に来ている。

S be left C = SCの(状態の)ままにされる。

helpless[ルプレス]=形容詞、どうすることもできない、無力な。助けのない、頼る者のない。

make it impossible for A to do~ = Aが~することを不可能にする。 itは形式目的語で、「to do~」がitの内容である。

 

it wasn’t a part of his training = それ(=サルの飼い方)は彼の訓練の一部ではない。彼はそんな訓練は受けてはいない。

he’s left completely helpless = 彼は完全に無力(のまま)にされる。

as the monkey makes it impossible for him to do his job = サルが彼の仕事することを不可能にすると。サルが彼の仕事を邪魔すると。

 

 

The fact is, the monkey is the last creature that should be in charge of decisions.

 

実のところ、サルこそ意思決定を任せてはならない生き物なのです。

fact[ファクト]=名詞、事実。現実。犯行。

the last ~ that … = …するのに最も望ましくない~。「…する最後の~」ということでこのような訳になる。thatは関係代名詞。

the last creature that should be in charge of decisions = 意志決定を任されてはならない生き物。

creature[ーチャ]=名詞、生物、動物。

in charge of~ = ~を管理して、~を担当して、~を任されて。

 

 

He thinks only about the present, trying to maximize the pleasure of the current moment.

 

サルは「今」のことしか考えず、その瞬間の快楽を最大化しようとします。

present[ズント]= 名詞、現在。贈り物、プレゼント。 形容詞、現在の。 動詞、~を贈る、贈呈する。~を提出する。

try to do = ~しようとする、~しようと努める、~しようと試みる。「try -ing」だと「試しに~する」。

maximize[クシマイズ]=動詞、~を最大限度にする、極大化する。

pleasure[ジャ]=名詞、喜び。快楽。

current[ーラント]=形容詞、今の、現在の。現在通用している、流通している。 名詞、流れ、流動、潮流。時の流れ、傾向。

 

trying = 分詞構文。現在分詞や過去分詞にすることで接続詞や主語を省略する用法。接続詞は省略せずに書くこともある。主語を省略する場合は、もう一方の文節の主語と同じ場合が基本であり、この文では「Herr」が省略されている。もしも違う場合にはちゃんと主語を書く必要がある。

省略しない文に戻すなら、「and he tries to maximize the pleasure of the current moment」。

 

 

The monkey doesn’t understand the Rational Decision-Maker; the Rational Decision-Maker doesn’t understand the monkey either.

 

サルは「合理的な意思決定者」を理解できず、「合理的な意思決定者」もまたサルを理解できません。

either[ーザ]=副詞、(否定語と合わせて)~もまた(ない)。(either A or Bで)AかまたはBか。 代名詞、(肯定文で)どちらか一方の、どちらの~でも。(否定文で)どちらの~も。(疑問文や条件文で)どちらかの。 代名詞、(肯定文で)どちらか一方、どちらでも。(否定文で)どちらも。(疑問文や条件文で)どちらか。

 

 

Why would we continue jogging, the monkey thinks, when we could stop, which would feel better?

 

サルはこう考えます。「やめればもっと気分がいいのに、なぜジョギングを続けるのか?」

continue[コンティニュー]=動詞、~を続ける、継続する。

continue + -ing(動名詞)=~し続ける。

the monkey thinks = 挿入句。文頭にあるものと考えて訳してよい。

 

which=非制限用法の関係代名詞。先行詞は「when we could stop」。非制限用法の時には関係代名詞の前に「,(コンマ)」があるのが特徴。固有名詞の後なら必ず非制限用法となる。

※非制限用法の訳し方:「and」、「but」、「because」などの接続詞と、省略されている主語や目的語を先行詞から補って訳す。

, which would feel better」→「, and it would feel better」。「it」は先行詞の「when we could stop」のこと。

 

 

Why would we practice that instrument when it’s not fun?

 

「楽しくもないのに、なぜその楽器の練習をするのか?」

instrument[ンストラメント]=名詞、器具、器械、道具。楽器。

 

 

He thinks humans are insane.

 

彼は、人間が正気ではないと考えているのです。

insane[インイン]=形容詞、正気でない、狂気の。精神異常者のための。非常識な。

 

 

In the monkey world, he eats when he is hungry, sleeps when he is tired, and doesn’t do anything difficult.

 

サルの世界では、お腹が空けば食べ、疲れたら眠り、難しいことは何もしません。

 

 

There’s one thing that scares the monkey.

 

そんなサルを怖がらせるものが一つだけあります。

one thing that scares the monkey = サルを怖がらせる一つのもの。 thatは関係代名詞。「that scares the monkey」が「one thing」を修飾(説明)している。

scare[]=動詞、~を怖がらせる、おびえさせる。怖がる、おびえる。Oを怖がらせてCにする。 名詞、恐怖、おびえ。 

 

 

It is called the Panic Monster.

 

それは「パニック・モンスター」と呼ばれます。

call O C = OCと呼ぶ。 受け身(受動態)なので、OSの位置に来ている。

S be called C = SCと呼ばれる。

 

 

The monster is inactive most of the time, but he suddenly wakes up when a deadline gets too close, or when there’s danger of public embarrassment or some other scary consequence.

 

このモンスターは普段はおとなしくしていますが、締め切りが迫ったり、人前で恥をかく危険やその他の恐ろしい結果が起こる危険があると、突然目を覚まします。

inactive[クティヴ]=形容詞、無活動の、不活発の。怠惰な。

deadline[ドライン]=名詞、現行締め切り時間、最終期限。

embarrassment[インバラスメント]=名詞、当惑、困惑。恥、恥ずかしさ。気おくれ、決まりの悪さ。

public[ブリック]=形容詞、公衆の、国民一般の、公共の、大衆の。

scary[ァリ]=形容詞、恐ろしい、怖い。驚きやすい、臆病な。

consequence[ンシクウェンス]=名詞、結果、成り行き。結論。重大性。

 

 

It freaks the monkey out of the wheel and the Rational Decision-Maker regains control to finish the task in the last minute.

 

それがサルを取り乱させてハンドルから引き離し、「合理的な意思決定者」が主導権を取り戻して、土壇場で仕事を終わらせるのです。

freak ~ out of the wheel = ~を取り乱させてハンドルから引き離す。

freak A out = Aをパニックにさせる、ぎょっとさせる。

freak[ーク]=名詞、奇形、変種。 形容詞、風変わりな、珍しい。 動詞、(freak outで)幻覚症状を起こす、興奮する。異常な精神状態になる。

regain[イン]=動詞、~を取り戻す、回復する。~に復帰する、再び到着する。

task[スク]=名詞、(つらい、重い)仕事、勤め。

 

 

However, some procrastinators don’t even respond to the monster.

 

しかし、そのモンスターにさえ反応しない先延ばし癖の人もいます。

Som()e A() 動詞~ = ~するAもいる。一部のAもいる。someは「いくつかの」という意味だか、全体のうち一部の「いくつか」と認識しておくとよい。

procrastinator[プララスタネイタ]=名詞、先延ばし癖のある人。先延ばし屋。

even[ーヴン]=副詞、~でさえ、すら。 形容詞、平らな。同じの。

respond[リスンド]=動詞、反応する。返答する、応答する。

 

 

In the most desperate moments, they run up the tree with the monkey, entering a state of shutdown.

 

絶体絶命の瞬間に、彼らはサルと一緒に木の上へと逃げ込み、思考停止状態に陥ってしまうのです。

desperate[スプラト]=形容詞、自暴自棄の、捨てばちの。無鉄砲な、死に物狂いの。絶望的な。

entering a state of shutdown =「付帯状況」を表す分詞構文の用法。

state[イト]=名詞、状態、ありさま、様子。荘厳。国家、国。政府。州。 動詞、~を述べる、言う。

shutdown[シャトダウン]=名詞、一時休業、操業停止。

 

 

Section3

Now, let’s examine the diagram which represents the challenge at hand anytime you take on a task.

 

では、何らかの課題に取り組む際に直面する状況を表す図を見てみましょう。

examine[イグミン]=動詞、~を調査する、検査する。~を診察する。~を試験する。

diagram[イアグラム]=図形、図式、図解。図表、ダイヤグラム。

represent[レプリント]=動詞、~を象徴する、表す。~を代表する、代理する。

at hand = 差し迫った、目の前の。

anytime[エニタイム]=副詞、いつでも、どんな時でも、常に。

anytime + 主語 + 動詞 = ~が…するときはいつでも。

take on~ = (仕事など)を引き受ける。

 

 

The Critical Entrance is where you go when you start the task;

 

「重要な入り口(Critical Entrance)」は、作業を始めるときに通る場所です。

critical[ティカル]=形容詞、批評の、評論の。批判的な。厳しく批判する。危機の、危ない。決定的な、重大な。

entrance[ントランス]=名詞、入り口、玄関。入ること、入場。登場。

where=関係副詞。先行詞を含む関係代名詞で、「where = the place that(このthatは関係代名詞)」と考えるとよい。「where S V~」で「SVする場所」のような訳になる。「where you go(あなたが行く場所)」が補語になっている。

 

 

the Dark Woods is where you’re actually doing the work;

 

「暗い森(Dark Woods)」は、実際に作業を行っている場所です。

 

 

and once you finish, you’re rewarded by ending up in the Happy Playgrounda place where you feel satisfaction because you got something done.

 

そして作業を終えると、最後には「ハッピー・プレイグラウンド(Happy Playground)」にたどり着くということで報われます。そこは、何かを成し遂げたということで満足感に浸れる場所です。

once[ンス]=接続詞、~すると。 副詞、かつて。一度、1回。 

reward[ウォード]=動詞、~に報いる。~に値する。 名詞、報酬、ほうび。報い、応酬。賞金、謝礼金。

end up in~ = 最後に~に行きつく、最後には~に行くことになる。

satisfaction[サティスファクション]=名詞、満足(感)。満足すること。満足させること。

get + O + 過去分詞 = Oを~してもらう。Oを~される。

 

 

You occasionally even enter a state of Flow, where you’re so immersed in the task that you lose track of time.

 

時には、あまりにも作業に没頭して時間の感覚を忘れてしまう「フロー(Flow)」の状態に入ることさえもあります。

occasionally[イショナリ]=副詞、時折、ときたま、たまに。

even[ーヴン]=副詞、~でさえ、すら。形容詞、平らな。同じの。

state[イト]=名詞、状態、ありさま、様子。荘厳。国家、国。政府。州。 動詞、~を述べる、言う。

be immersed in~ = ~に没頭している、熱中する。

immersed[マースト]=形容詞、(液体に)浸された。熱中して、没頭して。

immerse[ース]=動詞、~を浸す、沈める。

lose track of time = 時間を忘れる、何時か分からなくなる。

 

where=非制限用法の関係副詞。先行詞は「a state of Flow」。非制限用法の時には関係副詞の前に「,(コンマ)」があるのが特徴。固有名詞の後なら必ず非制限用法となる。

whereの場合の非制限用法の訳し方:「and」、「but」、「because」などの接続詞と、there(そこで)を補って訳す。

, where you’re so immersed~.」→「, and you’re so immersed~ there.」。「there」は先行詞の「a state of Flow」のこと。

 

so + [形容詞/副詞] + that + 主語 + 動詞~ = とても…なので~

※「so that ~」、「…so that~」では意味が変わってくるので注意。

so + that+S(主語)+[would/could]+V(動詞)~ = SVするために(できるように)…。

 

 

Sounds pretty simple, right?

 

とても単純な話に聞こえますよね?

sound[ウンド]=動詞、~に聞こえる、~に思われる。 名詞、音。声。

pretty[ティ]= 副詞、かなり、相当、ずいぶん。 形容詞、かわいい。きれいな。かなり大きな。 

 

 

Unfortunately, procrastinators tend to miss out on both the Happy Playground and Flow.

 

残念なことに、先延ばし癖のある人は、「ハッピー・プレイグラウンド」にも「フロー」にもたどり着けない傾向があります。

unfortunately[アンフォーチュネトリ]=副詞、不運にも、不幸にも。運悪く。残念ながら。

procrastinator[プララスタネイタ]=名詞、先延ばし癖のある人。先延ばし屋。

tend[ンド]=動詞、傾向がある、しがちである。~を世話する、看護する。

tend to do = ~する傾向がある、~しがちである。

miss out on~ = (機会など)を逃す。

miss[]=動詞、~を逃す、取り損なう。~を見逃す。~を聞き損なう。~がなくて寂しく思う。~が恋しい。

both A and B = ABの両方とも。ABも。  both of~ = ~の両方とも。

 

 

For example, consider a procrastinator who couldn’t bring himself to get started.

 

例えば、どうしても始める気になれない先延ばし癖のある人のことを考えてください。

consider[コンダァ]=動詞、考慮する、熟慮する、考える。

bring oneself to do = 思い切って~する、~する気になる。

can't bring oneself to do = どうしても~する気になれない、~するに忍びない。

 

a procrastinator who couldn’t bring himself to get started = どうしても始める気になれない先延ばし癖のある人。whoは関係代名詞。

 

 

He spent hours in the Dark Playground, one of the monkey’s favorite places, knowing the deadline was drawing near.

 

彼は締め切りが迫っているのを知りながら、「暗い遊び場(Dark Playground)」「サル」のお気に入りの場所の一つ で何時間も過ごしてしまいます。

knowing~ = 「付帯状況」を表す分詞構文の用法。「~しながら」などと訳す。

draw near = だんだんと近づく、迫ってくる。

 

 

He was only making his life harder by not starting.

 

開始しないことで、自らの人生をより困難にしているだけなのです。

make O C = OCにする。

 

 

Eventually, the deadline got so close, the Panic Monster suddenly came roaring into the room, causing him to fly through the task to hit the deadline.

 

最終的に、締め切りが目前に迫ると、「パニック・モンスター(Panic Monster)」が突然吠えながら部屋に乱入してきて、彼は締め切りに間に合わせるために猛スピードで仕事に取り組む羽目になります。

eventually[ヴェンチュアリィ]=副詞、結局は、最後には、ついに。

roar[ーァ]=動詞、吠える。轟音(ごうおん)を発する、うなる。わめく。 名詞、うなり声。うなるような音、とどろき。

causing~ =「付帯状況」を表す分詞構文の用法。

cause + O + to do~ = Oに~させる。Oが原因で~する。

fly through~ = ~にすばやく取り組む、~を楽々とやり遂げる。

hit the deadline = 締切に間に合う。期限や締め切りに間に合わせて仕事をやり遂げるという表現。

 

 

After he finishes, he feels decent because he accomplished something, but he’s not that pleased because he knows he rushed to do it.

 

彼は作業を終えた後、何かを成し遂げたということから悪くない気分になりますが、急いで仕上げたという自覚があるため、それほど満足しません。

decent[ディースント]=形容詞、見苦しくない、ちゃんとした、きちんとした。かなりの、相当な。

accomplish[ンプリシュ]=動詞、~を成し遂げる、完成する。

he’s not that pleased = 彼はそれほど満足していない。

pleased[ーズド]=形容詞、喜んで、満足して。

please[ーズ]= 副詞、どうぞ。すみませんが、どうか。 動詞、好む、気に入る。~を喜ばせる、満足させる。 

rush to do = 急いで~する、慌てて~する。

 

 

He also feels he wasted most of his day procrastinating.

 

また、一日の大半を先延ばしして無駄にしてしまったという思いもします。

waste[ウェイスト]= 動詞、~を浪費する、無駄にする。浪費する。 形容詞、廃棄物の。荒廃した。 名詞、浪費、無駄使い。廃棄物、廃棄。 

waste + O + -ing = Oを~して無駄にする。

procrastinate[プラクスネイト]=動詞、ぐずぐずする、延ばす。

 

 

This lands him in Mixed Feelings Park.

 

こうして彼は、「複雑な心境の公園(Mixed Feelings Park)」にたどり着くことになるのです。

land[ンド]=動詞、~を上陸させる。上陸する、到着する。 名詞、陸、陸地。土地。

land A in B = AB(の状態)に陥らせる。

 

 

What should you do to keep this from happening?

 

こうした事態が起こるのを防ぐためには、どうすべきでしょうか?

keep A from -ing = Aが~するのを防ぐ。

 

 

First, you must make it through the Critical Entrance.

 

まず、「重要な入り口」をうまく通り抜けなければなりません。

make it through ~ = ~を切り抜ける、うまく通り抜ける。

critical[ティカル]=形容詞、批評の、評論の。批判的な。厳しく批判する。危機の、危ない。決定的な、重大な。

 

 

This means stopping whatever you’re doing when it’s time to begin the task.

 

これは、作業を始めるべき時間になったら、やっていることが何であっても中断するということを意味します。

mean[ーン]=動詞、~を意味する、~の意味を表す。~を(意味して)言う。

mean doing = ~することを意味する。~するつもり、(これから)~する意図がある。

whatever[ヴァ]=接続詞、どんなこと[もの]が~でも(no matter whatに書き換え可能)。~するものは何でも(anything thatに書き換え可能)。 whateverのことを複合関係(代名)詞と呼ぶ。

 

 

You put away all distractions and get started.

 

あらゆる気を散らすものを片付け、(作業を)開始するのです。

put away = ~をしまう、片付ける。

distraction[ディストクション]=名詞、気の散ること、気を散らすこと、注意散漫。気を紛らわすもの、気晴らし、娯楽。心の混乱、動揺。

 

 

This is the hardest part, because this is where the monkey puts up his fiercest resistance.

 

ここが最も難しい部分です。なぜなら、この段階で「サル」が激しい抵抗を示してくるからです。

put up~ = (抵抗など)を示す。(旗・帆など)を揚げる、張る。~を建てる。(値段などを)を上げる。

fiercest=fierceの最上級

fierce[フィァス]=形容詞、どう猛な、狂暴な。激しい、すさまじい。

resistance[スタンス]=名詞、抵抗、反抗。抵抗力。抵抗運動、レジスタンス。

 

 

He absolutely hates stopping something fun to start something hard.

 

サルは、大変なことを始めるために、楽しいことをやめるのを絶対的に嫌うのです。

absolutely[ブソルートリ]=副詞、絶対的に、無条件に。完全に。

hate[イト]= 動詞、~をひどく嫌う、憎む。  名詞、憎しみ、憎悪。

something fun = (何か)楽しいこと。

something[ムスィング]=代名詞、何か、あるもの、ある事。

本来は「形容詞+名詞」(例:cold coffee(冷たいコーヒー))の語順であるが、「anything/something/nothing」などの「~thing」系では「名詞+形容詞」という語順になるので注意。(例:something so cold(何かとても冷たいもの))

 

to start something hard = 大変なことを始めるために。「to+動詞の原形」で不定詞。ここでは不定詞の副詞的用法(~するために)。

 

 

You need to be the strongest.

 

あなたは、もっとも強くなる必要があります。

 

 

If you can get started and force the monkey into the Dark Woods, you’ve broken a bit of his will.

 

もし作業を開始して、サルを「暗い森」へと無理やり追い込むことができれば、サルの意志を少し挫くことができます。

force A into B = AB(の状態)に無理やり追い込む。ABへ追いやる。

force[フォァス]= 動詞、~を強制する。 名詞、力。暴力。軍隊。

a bit of~ = 少しの~、少量の~。

bit[]=名詞、少し。「a bit」で「わずか/少しばかり」。

will[]=名詞、意志。決意、決心。望み。意向。遺言。 助動詞、~するつもりだ。~だろう。(意志や推量を表す未来形の文になる。)

 

 

The Dark Wood is where you’re working.

 

「暗い森」とは、作業を行っている場所のことです。

 

 

It’s not a fun place to be, and the monkey wants nothing to do with it.

 

そこは楽しい場所ではなく、サルはそこに関わりたくありません。

want nothing to do with~ = ~に関わりたくない。

have nothing to do with~ = ~と(全く)関係がない、無関係である。 

have something to do with~ = ~と(何らかの)関係がある、~に関係している。

 

 

To make things harder, the Dark Woods is surrounded by the Dark Playground.

 

さらに厄介なことに、「暗い森」は「暗い遊び場」に囲まれています。

to make things harder = 事態をより厳しいものとなることには、さらに厄介なことには。 独立不定詞。

※独立不定詞とは、文の他の部分とは文法的に直接つながりを持たず、文全体を修飾する副詞句として働く慣用表現。コンマで区切って、文頭や文中に置かれることが多い。 

要するに、そのままフレーズと意味を覚えておけばいいということです。

 

surround[ウンド]=動詞、~を囲む、包囲する。~を囲っている。

be surround by~ = ~に囲まれている。

 

 

And the monkey will try as hard as he can to leave the Dark Woods.

 

そして、サルは「暗い森」からできる限りがんばって抜け出そうとするのです。

try to do = ~しようとする、~しようと努める、~しようと試みる。「try -ing」だと「試しに~する」。

※「as hard as he can」が「try to leave~」の中に挿入されている。

as ~ as 主語 + can/could = できるだけ~、できる限り~。 「as ~ as possible」と書き換えることもできる。

 

 

Section4

If you can power through a bit of the Dark Woods, something funny happens.

 

「暗い森(Dark Woods)」を少しでも突き進むことができれば、面白いことが起こります。

power through~ = ~を突き進む、最後までやり抜く、乗り切る。

something fun = (何か)おもしろいこと。

 

 

Making progress on a task produces positive feelings of accomplishment and raises your self-esteem.

 

仕事がはかどると、達成感というポジティブな感情が生まれ、自尊心が高まります。

Making progress on a task = 仕事がはかどること。 この文の主語。

make progress = 進歩する、上達する。捗る。

progress[ーグレス]=名詞、進歩、発達。前進。進捗。 動詞、はかどる。進歩する。前進する、進行する。

accomplishment[ンプリシュメント]=名詞、完成、成就。成果、業績。

self-esteem = 自尊心、自己肯定感。

esteem[イスティーム]=名詞、尊重、尊敬。 動詞、~を尊重する、尊敬する。

 

 

When you feel a jolt of self-satisfaction, the monkey finds a High Self-Esteem Banana in his path.

 

自己満足の感覚を味わうと、サルは通り道に「高い自尊心のバナナ(High Self-Esteem Banana)」を見つけます。

jolt[ジョウルト]=名詞、激しい上下動、急激な動揺。精神的衝撃、ショック。 動詞、~をゆすぶる、~にショックを与える。

path[]=名詞、小道、細道。歩道。通り道。

 

 

It doesn’t suppress his resistance entirely, but it goes a long way toward distracting him for a while; you’ll find that the urge to procrastinate has diminished.

 

それがサルの抵抗を完全に抑えるのではないですが、しばらくの間、サルの気をそらすに大いに役立ち、先延ばしにしたいという衝動が弱まっていることに気づくでしょう。

suppress[サプ]=動詞、~を抑圧する、鎮圧する。~を抑える。

resistance[スタンス]=名詞、抵抗、反抗。抵抗力。抵抗運動、レジスタンス。

not ~ entirely = 完全に~ではない。【部分否定】

entirely[インイァリ]=副詞、まったく、完全に、全体的に。もっぱら、ひたすら。

go a long way toward doing = ~するのに大いに役立つ、~へ向けて大きく貢献する。

distract [ディストクト]=動詞、(人・注意)を散らす、そらす。~の気持ちを紛らす、気晴らしをする。

for a while = しばらくの間、少しの間。

urge[ーヂ]=名詞、駆り立てる力、衝動。 動詞、~を駆り立てる、急かす。~をしきりに促す。~を主張する、力説する。

procrastinate[プラクスネイト]=動詞、ぐずぐずする、延ばす。

diminish[ディニシュ]=動詞、~を減らす、少なくする。減少する、縮小する。

 

 

If you continue along, something magical happens.

 

さらに進んでいくと、魔法のようなことが起こります。

along[ーング]=副詞、沿って。前へ、進んで。一緒に、連れて。 前置詞、~に沿って、~伝いに。~を通って。~に従って。

magical[ヂカル]=形容詞、魔法のような、不思議な。魅力的な、神秘的な。

 

 

Once you get two-thirds of the way through a task, you start to feel great about things and suddenly, the end is in sight.

 

仕事の3分の2を終えると、気分が良くなり、突然、終わりの光景が見えてきます。

once[ンス]= 接続詞、~すると。 副詞、かつて。一度、1回。 

through[]=前置詞、~を通って、通して。~を通り過ぎて。(手段・原因)~によって。

in sight = 目の見えるところに、視界に。

sight[イト]=名詞、光景、風景、眺め。視界。視力。名所、観光地。 動詞、~を観測する。

 

 

This is the Tipping Point.

 

これが「ティッピング・ポイント(転換点)」です。

 

 

The Tipping Point is important because it’s not just you who can smell the Happy Playground up aheadthe monkey can smell it too.

 

このティッピング・ポイントが重要なのは、その先にある「幸せな遊び場(Happy Playground)」の匂いを嗅ぎ取れるのがあなただけではないからです。サルもまた、その匂いを嗅ぎ取ることができるのです。

it’s not just you who~ = ~なのはあなただけではない。 youを強調する強調構文「it’s … who~」。

ahead[]=副詞、前に、先に。前方へ。

 

 

Once you hit the Tipping Point, the monkey becomes more interested in getting to the Happy Playground than the Dark Playground.

 

ティッピング・ポイントに達すると、サルは「暗い遊び場(Dark Playground)」よりも「幸せな遊び場」へ到達することに関心を持つようになります。

become interested in~ = ~に興味を持つようになる。  「be interested in~ = ~に興味がある。 becomeだと状態の変化を表し、beだと状態を表している。

 

 

When this happens, you lose all impulse to procrastinate, and now both you and the monkey are speeding toward the finish.

 

こうなると、先延ばしにしたいという衝動をすべて失い、あなたとサルの両方がゴールに向かって走っていきます。

impulse[ンパルス]=名詞、衝動、一時の感情、はずみ。行動の原因。欲求。

speed[ード]=急ぐ、疾走する。 名詞、速いこと、速さ。速度。

toward[アド]=前置詞、~の方へ。~へ向かって。

 

 

Before you know it, you’re done, and you’re in the Happy Playground.

 

気づいたときには完了し、あなたは「幸せな遊び場」にいるのです。

be done = 終わった、完了した。

 

 

One last word of caution: what makes procrastination so hard to beat is that the Instant Gratification Monkey has a terrible short-term memory.

 

最後に一つ注意点があります。先延ばしの癖をとても克服しづらくするのは、「即座の満足を求めるサル」の短期記憶がひどく悪いからです。

 

caution[ーション]=名詞、用心、慎重。警告、コーション。 動詞、~に警告する。

what=関係代名詞。先行詞を含む関係代名詞で、「what = the thing(s) that(このthatは関係代名詞)」と考えるとよい。「what S V~」で「SVする[もの/こと]」のような訳になることが多い。「what makes procrastination so hard to beat(先延ばしの癖をとても克服しづらくすること)」がこの文の主語になっている。

 

make O C = OCにする。 O= procrastinationC= so hard to beat(とても克服しづらい)

procrastination[プラクラスタイション]=名詞、引き延ばすこと、ぐずぐずすること、延期。

beat[ート]=動詞、~を克服する。~を打ち負かす、撃退する。~を叩く。 名詞、打つこと、殴打。打つ音。鼓動、脈拍。 

terrible[リブル]=形容詞、恐ろしい。ひどい。

short-term = 短期の、短期間の。

term[ーム]=名詞、期間、任期。学期。期日、期限。

 

 

Even if you succeed on Monday, when you begin a task on Tuesday, he has forgotten everything and will again resist entering the Dark Woods.

 

たとえ月曜日にうまくいったとしても、火曜日に仕事を始めるときには、サルはすべてを忘れてしまっており、再び「暗い森」へ入ることに抵抗するでしょう。

even if ~ = もし~だとしても。たとえ~だとしても。

succeed[サクード]=成功する、うまくいく。継承する、相続する。~に続く、の後に来る。~を継承する、相続する。

resist[スト]=動詞、~に抵抗する、反抗する。~を我慢する。抵抗する。

 

 

And that’s why persistence is such a critical component of success.

 

そういうわけで、粘り強さが成功にとって極めて重要な要素なのです。

that’s why~ = そういうわけで~、だから~

persistence[パースタンス]=形容詞、根気の良さ、粘り強さ。存続すること、持続性。

such[]=形容詞、そのような、このような。そんな、こんな。とても、非常に。

such+a+形容詞+名詞」=「so+形容詞+a+名詞」=「こんなに~な名詞/とても~な名詞」

such a critical component」=「so critical a component

 

critical[ティカル]=形容詞、批評の、評論の。批判的な。厳しく批判する。危機の、危ない。決定的な、重大な。

component[コンウネント]=名詞、構成要素、成分。構成部分、コンポーネント。 形容詞、構成している、成分の。

 

 

Laying each brick yields an inner struggle.

 

レンガを一つ積むたびに、内なる葛藤が生じます。

※この文の動詞はyield

lay[]=動詞、~を横たえる。 lay[](現在形)-laid[イド](過去形)-laid[イド](過去分詞) saypayと同じタイプの変化と覚えるといい。

brick[]=形容詞、レンガの。レンガ色の。 名詞、レンガ。レンガ状のもの。積み木。 動詞、~にレンガを敷く。

yield[ールド]=動詞、(作物・製品など)を産する。(利子・収益など)をもたらす、生む。 名詞、産出、産出高、収穫。報酬、利回り。 

inner[]=形容詞、内(側)の、内部の。より親しい、内輪の。内的な、精神的な、主観の。

struggle[ストグル]=名詞、もがき。努力、苦闘。闘争、戦闘。 動詞、もがく、あがく、苦労する。戦う、争う。 

 

 

But in the end, your ability to lay brick after brick, day after day, is what lies at the core of a procrastinator’s struggle to gain control over his world.

 

しかし結局のところ、来る日も来る日もレンガを積み重ねていく力こそが、自分の世界をコントロールしようとする先延ばし癖のある人の闘争の核心にあるものなのです。

ability[リティ]=名詞、能力、技量。できること。才能。

day after day = 来る日も来る日も、毎日毎日。

lie=動詞、横たわる、横になる。位置する。ある。

core[]=名詞、芯。核心。コア。

procrastinator[プララスタネイタ]=名詞、先延ばし癖のある人。先延ばし屋

gain[イン]=動詞、~を得る、手に入れる。~を稼ぐ。利益を得る。得をする。

to gain control over his world =世界を支配するための。形容詞的用法。struggleを修飾。

 

your ability to lay brick after brick, day after day = 来る日も来る日もレンガを積み重ねていく力。 この文の主語。

what lies at the core of a procrastinator’s struggle to gain control over his world = 自分の世界を支配するための先延ばし癖のある人の闘争の核心にあるもの。 whatは先行詞を含む関係代名詞。what = the thing(s) that

 

 

So much of what makes people happy or unhappytheir level of satisfaction, their self-esteem, the regrets they carry with themis severely affected by procrastination.

 

なので、人々を幸せ、あるいは不幸にするもの ― 満足度、自尊心、抱えている後悔といったことの大部分は、先延ばしという行為によってひどく影響を受けます。

much of what makes people happy or unhappy = 人々を幸せ、あるいは不幸にするものの大部分

self-esteem = 自尊心、自己肯定感。

regret[リグ]=名詞、後悔、残念。悲観、落胆。 動詞、~を後悔する、悔しがる。

severely[ヴィァリ]=副詞、厳しく、ひどく。地味に、簡素に。

affect[フェクト]=動詞、~に影響を及ぼす、~に作用する。 名詞、感情。情動。

is severely affected by procrastination = 先延ばしによってひどく影響を受ける。

 

 

So the time to start improving is now.

 

ですから、改善を始めるなら今なのです。

 

 

 

-クラウン 高校3年