下線=和訳、赤字=解説
目次
There are many languages spoken in the world.
世界で話されている言語は数多く存在します。
many languages spoken in the world =「spoken in the world」が「many languages」を修飾(説明)している。
分詞の修飾。分詞には現在分詞(-ing形)と過去分詞がある。今回のように2語以上あると名詞の後ろに来て後ろから修飾する。
1語の時には名詞の前に置いて名詞を修飾する。例:cooked vegetables(調理された野菜)
Do you think people who speak different languages have different ways of thinking?
異なる言語を話す人々は、異なる考え方を持っていると思いますか?
who=関係代名詞。
people who speak different languages =この文の主語。「who speak different languages」が「people(先行詞)」を説明(修飾)している。
Lera Boroditsky, a professor of cognitive science at the University of California, San Diego, discusses this issue in a talk.
カリフォルニア大学サンディエゴ校の認知科学の教授、レラ・ボロディツキー氏が、講演でこの問題について論じています。
cognitive[カグニティヴ]=形容詞、認識の、認知の。
discuss[ディスカス]=動詞、~について議論する。~を話し合う。 aboutはつける必要がないのでdiscuss aboutとはしない。よく問題で誤りの選択肢にaboutがついていることがある。
issue[イシュー]=名詞、問題(点)、重要な点、論点。発行、発布。発行物。 動詞、~を発行する、出版する。~を出す。
in a talk = 講演で、会見で。
Section1
I’ll be speaking to you using language.
私は言語を使いながら皆さんに話しかけることになります。
will be -ing = 未来進行形。①(未来の時点で)~しているだろう。②~することになる、~することにしている。
①が未来進行形の基本的な意味であるが、②のように「確定した予定」について話す場合にも用いられる。この文では②の用法。
speak to~ = ~に話しかける。
using language = 言語を使いながら。「付帯状況」を表す用法。
This is one of these magical abilities that we humans have.
これは私たち人間が持つ魔法のような能力の一つです。
magical[マヂカル]=形容詞、魔法のような、不思議な。魅力的な、神秘的な。
ability[アビリティ]=名詞、能力、技量。できること。才能。
that=関係代名詞。「that we humans have」が「these magical abilities(先行詞)」を説明(修飾)している。
Because of this ability, we’re able to transmit our ideas across vast reaches of space and time.
この能力のおかげで、私たちは広大な空間と時間を超えて考えを伝えることができます。
transmit[トランスミト]=動詞、~を送る、渡す。~を伝える、告げる。~を感染させる。(熱、電気、光など)~を伝導する。 送信する。放送する。
across[アクロース]=前置詞、~を横切って、~を渡って。~のいたるところに、~中に。副詞、横切って、渡して。向こう側に。
vast[ヴァスト]=形容詞、広大な、巨大な、広範囲の。莫大な。巨額の。
reach[リーチ]=名詞、届く範囲。及ぶ範囲。 動詞、~に到着する、着く。~に達する。~に届く。 「~に」という意味が含まれているので前置詞は必要ない。
There are about 7,000 languages spoken around the world.
世界で話されている言語は約7,000ほど存在します。
languages spoken around the world =「spoken around the world」が「languages」を修飾(説明)している。分詞の修飾。
And all the languages differ from one another in all kinds ways-in sound, vocabulary, and structure.
そして、それらすべての言語は、音、語彙、構造など、あらゆる点で互いに異なっています。
differ[ディファ]=動詞、違う、異なる。
differ from~ = ~と違う、異なる。
one another = お互い(に/を)。
another[アナズァ]= 代名詞、もう一つのもの、もう一人の人。別のもの。 形容詞、もう一つの。別の、他の。追加の、さらなる、もうさらに~。
vocabulary[ヴォウキャビュレリ]=名詞、語彙(ごい)、用語数。総語彙数。
structure[ストラクチャ]=名詞、構造、機構、組織。建造物。 動詞、~を組み立てる。
We may ask the question: Does the language we speak shape the way we think?
私たちはこう問いかけるかもしれません。「私たちが話す言語は、私たちの考え方を形作るのでしょうか?」と。
shape[シェイプ]= 動詞、~を形作る。 名詞、形。姿。
Some people would say yes, and others would say no.
そうだと言う人もいれば、そうでないと言う人もいるでしょう。
Some A 動詞~ =~するAもいる。一部のAもいる。someは「いくつかの」という意味だか、全体のうち一部の「いくつか」と認識しておくとよい。
others[アズァーズ]=otherの複数形、他のもの、他人。ここではother penguins(他のペンギン)の意味。主語がothersの時には「~(な人たち)もいる。」と訳したりすることがよくある。
また、「some ~ ,and others ~.」のような形で、「~(する人)もいれば、~(する人)もいる。」と訳す。
would[ワド/ウド]=助動詞、willの過去形。~だろう(推量)。~しよう(意志)。
The arguments have gone back and forth for thousands of years.
この議論は何千年にもわたって繰り返されてきました。
argument[アーギュメント]=名詞、議論、論争。論点、言い分。
have gone = 現在完了の「継続」の用法で使われている。
go back and forth = 行き来する、行ったり来たりする。
forth[フォース]=副詞、以後。前へ、外へ。
for[フォーァ]=前置詞、~の間。~のために。不特定の期間を表すときに使われる。特定のある期間であればduringを使う。例:during the two months=その二か月間(the(その)と特定されている。)
Until recently, there hasn’t been any data to help us decide either way.
最近まで、どちらの考え方を取るべきかを判断するのに役立つデータはありませんでした。
until[アンティル]=接続詞、~まで。前置詞、~まで。期間を表す。 期限を表す前置詞はby(~までに)。
recently[リーセントリ]=副詞、最近、近頃、このごろ。
not ~ any… = 何も…がない。どの…もない。
help O (to) 動詞の原形 = Oが~するのを助ける。
decide[ディサイド]=動詞、~を決める、決定する。~を決心する、決意する。決める、決定する。決定する、決意する。
to help us decide either way =どちらの考え方を取るべきかを判断するのに役立つ(ための)。「to+動詞の原形」で不定詞。ここでは不定詞の形容詞的用法(~する(べき/ための))。形容詞は名詞を修飾(説明)する働きをするので、「to help us decide either way」が「data」を修飾(説明)している。訳:どちらの考え方を取るべきかを判断するのに役立つデータ。
But now we have scientific data to weigh in on this question.
しかし今、この問題について検討するための科学的なデータを私たちは持っています。
scientific[サイエンティフィク]=形容詞、科学の、自然科学の。科学的な、精確な。
weigh[ウェイ]=動詞、~の重さがある。~(の重さ)をはかる。重さがある。重要である。
weigh in on~ = ~について意見を述べる。~について検討する。
scientific data to weigh in on this question =どちらの考え方を取るべきかを判断するのに役立つ(ための)。「to+動詞の原形」で不定詞。ここでは不定詞の形容詞的用法(~する(べき/ための))。形容詞は名詞を修飾(説明)する働きをするので、「to weigh in on this question」が「scientific data」を修飾(説明)している。訳:この問題について検討するための科学的なデータ。
Section2
Let me tell you about some of my favorite examples.
私の好きな例をいくつかご紹介しましょう。
let+O+動詞の原形=Oに~させる。 let[レトゥ]
let me tell = 私に話させてください。
tell A about B = BについてAに話す。
I’ll start with an example from an Aboriginal community in Australia.
オーストラリアのアボリジニのコミュニティからの例を挙げます。
start with~ = ~で始まる。~から始まる。
Aboriginal[アボリヂナル]=形容詞、アボリジニの。原生の、土着の、元からの。原住民の。
community[コミューニティ]=名詞、共同社会、共同体、コミュニティー、地域社会。
They are the Kuuk Thaayorre people.
彼らはクーク・ターヨレ族の人々です。
In their language, they don’t use words like “left” and “right.”
彼らの言語では、「左」や「右」といった言葉は使いません。
Instead, everything is in cardinal directions: north, south, east, and west.
代わりに、すべては東西南北の基本的な四方位で表されます。
cardinal[カーディナル]=形容詞、極めて重要な、基本的な、主要な。 枢機卿。深紅、緋色。
direction[ディレクション]=名詞、名詞、方向、方角、方位。傾向、動向。指揮、指導、監督。指示、指図。
You’d say something like, “Move your cup to the north-northeast a little bit.”
「カップを北北東に少し動かして」のように言います。
would[ワド/ウド]=助動詞、willの過去形。~だろう(推量)。~しよう(意志)。
When you want to say “hello” in their language, you’d say, “Which way are you going?”
彼らの言語で「こんにちは」と言いたいとき、「どちらの方へ行くのですか?」と言います。
And the answer should be, “North-northeast in the far distance. How about you?”
そして、「遠い距離の北北東へです。あなたは?」と答えるはずです。
how about ~ =~はどうですか?/~しませんか? 提案や誘いの意味として使う。 似たものとして「what about~ 」があるが、こちらは問題提起の意味で使うものなので異なる。
We used to think that humans were worse than other creatures at orientation, but if your language trains you to do it, you can do it.
人間は他の生物よりも方向感覚において劣るとかつては考えられていましたが、言語によって方向感覚を身につければ、みなさんもできるようになるのです。
used to 動詞の原形 = 以前は~したものだった、かつては~した。 「以前はしていたが、現在はしていない」という意味が含まれているポイントが「would often」との違いの1つである。
また、紛らわしいものとして「be used to~(~に慣れている)」があるが、こちらの「to」は前置詞のtoなので原則通りtoの後には名詞(句)が来る。このtoの後に動詞の原形は置けないが、動名詞(-ing)にすることで置くことができる。
worse[ワース]=badとillの比較級で、betterの対義語。 形容詞、(より)いっそう悪い、なお悪い。悪化して。 副詞、もっと悪く、いっそう悪く。 名詞、いっそう悪いこと。
creature[クリーチャ]=名詞、生物、動物。
orientation[オーリエンテイション]=名詞、適応、順応。オリエンテーション、方向づけ。方向感覚。
train O to do = Oが~するように訓練する。
There are also big differences in how people think about time.
時間についてどのように考えるかにおいてもまた大きな違いがあります。
how=関係副詞。先行詞に「the way」を含んでいる。howをthe wayに置き換えてもよいが、「the way how」と書くことはないので注意。一方、関係副詞whyは「the reason why」と書いてもよい。
Here I have pictures of my grandfather at different ages.
ここに、様々な年齢の祖父の写真があります。
If I ask an English speaker to organize the pictures in time order, she might lay them out from left to right, which indicates that time moves from left to right.
英語話者に写真を時系列順に並べるように頼むと、左から右へと並べるかもしれませんが、これは、時間が左から右へと流れることを示しています。
ask 人 to do =人に~するように頼む、求める。
organize[オーガナイズ]=動詞、(企画、計画など)を催す、主催する、計画する。~を組織する。
in time order = 時間順に、時系列順に。
order[オーダァ]=動詞、~を注文する。~を命じる、指図する。 名詞、命令、指令。注文。順序。整理、整頓。
might=助動詞、mayの過去形。~かもしれない。 mayの「かもしれない」は50%程度の可能性で、mightは30%程度。
lay[レイ]=動詞、~を横たえる。 lay[レイ](現在形)-laid[レイド](過去形)-laid[レイド](過去分詞) sayやpayと同じタイプの変化と覚えるといい。
lay out = ~を広げる、展開する、レイアウトする。
which=非制限用法の関係代名詞。先行詞は「she might lay them out from left to right」。非制限用法の時には関係代名詞の前に「,(コンマ)」があるのが特徴。固有名詞の後なら必ず非制限用法となる。
※非制限用法の訳し方:「and」、「but」、「because」などの接続詞と、省略されている主語や目的語を先行詞から補って訳す。
「, which indicates that time moves from left to right.」→「, and it indicates that time moves from left to right.」。「it」は先行詞の「she might lay them out from left to right」のこと。
indicate[インディケイト]=動詞、~を指し示す。~を指摘する。~を示す、表す、表示する。~を暗に示す。
But how would the Kuuk Thaayorre do it?
では、クーク・ターヨレ族はどうするのでしょうか?
They don’t use words like “left and “right.”
彼らは「左」や「右」といった言葉を使いません。
When facing south, time moves from left to right.
南を向いているときは、時間は左から右へと流れます。
face[フェイス]=動詞、~に直面する。~に面する。~に向く、顔を向ける。 名詞、顔。
When facing north, time moves from right to left.
北を向いているときは、時間は右から左へと流れます。
When facing east, time comes towards the body.
東を向いているときは、時間は(自分の)身体に向かって流れます。
toward[トアド]=前置詞、~の方へ。~へ向かって。
What’s the pattern? East to west, right?
では、そのパターンは何でしょうか?東から西へ、ですよね?
pattern[パタン]=名詞、模様、柄。型、様式、パターン。
For them, time doesn’t get locked on the body; it gets locked on the landscape.
彼らにとって、時間は身体に固定されるのではなく、風景に固定されるのです。
lock[ラク]=動詞、~に鍵を降ろす、~を閉じる、閉める。~を固着させる、動けなくする。
get locked on~ = ~に固定される。
landscape[ランドスケイプ]=名詞、景色、風景、見晴らし、眺望。
It’s a dramatically different way of thinking about time.
これは、時間に対する全く異なる考え方です。
dramatically[ドラマティカリ]=副詞、劇的に。
Section3
Here’s another human trick.
もう一つ、人間の巧妙なトリックをご紹介しましょう。
trick[トリク]=動詞、~をだます。 名詞、芸当。手品、奇術。策略、たくらみ。いたずら、わるさ。やり方、こつ、秘訣。
Suppose I asked you how many penguins you see.
私があなたに何羽ペンギンが見えるかと尋ねたとします。
suppose[サポウズ]=動詞、~と思う。(接続詞thatを用いて)~と仮定する、想定する。
Suppose (that) S V~ = もしSがVならば。~だとしたら。 命令文で使うと「if」のような役割をする。命令文だと、「~と仮定しなさい」という意味になるからであろう。
I know how you’d answer.
あなたがどう答えるか分かります。
You’d go, “One, two, three, four, five, six seven, eight.”
「1、2、3、4、5、6、7、8」と言うでしょう。
You’d count them.
あなたはそれらを数えるでしょう。
Having number words in your language opens up the whole world of mathematics.
あなたの言語に数詞(=数を表す語)があることで、数学の世界全体が広がります。
Having number words in your language =あなたの言語に数詞(=数を表す語)があること。ここのvisitingは動名詞。「visiting Japan」で一つの名詞のようになっており(名詞句)、この文の主語になっている。
whole[ホウル]=形容詞、全体の、すべての、全部の。完全な。まるごと(の)。 名詞、全部、全体。完全物。
mathematics[マサマティクス]=数学。
This little trick gives you a stepping stone into a whole cognitive realm.
このちょっとしたトリックは、認知領域全体への足がかりとなるのです。
gives you a stepping stone = あなたに足がかりを与える。
a stepping stone = 足がかり、踏み台。
cognitive[カグニティヴ]=形容詞、認識の、認知の。
realm[レルム]=名詞、領域、範囲。
Some languages don’t have number words.
数詞がない言語もあります。
In fact, people who speak these languages don’t count, and they have trouble keeping track of exact quantities.
実際、そうした言語を話す人々は数を数えることがなく、正確な数量を把握することが困難です。
who=関係代名詞。
people who speak these languages =この文の主語。「who speak these languages」が「people(先行詞)」を説明(修飾)している。
count[カウント]=動詞、数を数える、計算する。大切である、重きをなす。~を数える。 名詞、計算、勘定。総数、総計。
have trouble -ing = ~するのに苦労する、~するのが困難である。
keep track of~ = ~の記録をつける、~を把握する。~の経過を負う。
track[トラク]=名詞、通った跡、わだち。足跡。小道、踏みならした道。通り道、通路。鉄道路線。競走路。
exact[イグザクト]=形容詞、正確な、きっかりの。的確な。厳格な。厳正な。
quantitiy[クワンティティ]=名詞、量。分量、数量。
For example, if I asked you to match a certain number of penguins to the same number of ducks, you would be able to do that by counting.
例えば、ある数のペンギンと、アヒルを同じ数にそろえるように頼んだら、あなたは数えることでそれをできるでしょう。
ask 人 to do =人に~するように頼む、求める。
match[マァチ]=動詞、~に合う、~と調和する。~を組み合わせる。~を調和させる。釣り合う。 名詞、調和のとれたもの。試合。
by=前置詞、~によって。 by+動名詞 = ~することによって。
But folks who don’t have that linguistic trick can’t do that.
しかし、そうした言語的なトリックを持たない人はそれができません。
folks[フォウクス]=folk[フォウク]の複数形、人々、皆さん。 folk=名詞、人々。皆さん。
who=関係代名詞。 「who don’t have that linguistic trick」が「folks(先行詞)」を説明(修飾)している。
linguistic[リングウィスティク]=形容詞、言葉の、言語の。言語学の。
Languages also differ in how they divide up the color spectrum.
言語によっても、色のスペクトルの分け方は異なります。
differ[ディファ]=動詞、違う、異なる。
how=関係副詞。先行詞に「the way」を含んでいる。howをthe wayに置き換えてもよいが、「the way how」と書くことはないので注意。一方、関係副詞whyは「the reason why」と書いてもよい。
divide[ディヴァイド]=動詞、~を分ける、分割する。分断する。分かれる、割れる。
divide up = ~を分ける、分割する、分担する。
spectrum[スペクトラム]=名詞、スペクトル。残像。連続体、範囲。
Some languages have lots of words for colors.
色を表す言葉がたくさんある言語もあります、
Some have only a couple of words: “light” and “dark.”
「明るい」と「暗い」という2つの単語しなかない言語もあります。
some=some languages
a couple of~ = 二つの~。二人一組の~。いくつかの~。
Languages also differ in where they put boundaries between colors.
言語によって色の境界をどこに置くかも異なります。
boundary [バウンダリ]=名詞、境界。限界。
where=関係副詞。先行詞に「the place」などを含んでいる。whereを「the place that」に置き換えてもよいことが多い。
For example, in English, blue can cover all shades of blue, but in Russian, there isn’t a single word.
例えば、英語で「ブルー」はあらゆる青の色合いを包括しますが、ロシア語においてたった一つの単語はありません。
cover[カヴァ]= 動詞、~をおおう、被せる。~を隠す、フタをする。 名詞、おおい、カバー、ふた。毛布。
shade[シェイドゥ]=名詞、陰(かげ)、日陰。陰影。
Instead, Russian speakers have to differentiate between light blue, goluboy, and dark blue, siniy.
代わりに、ロシア語話者は「明るい青」(goluboy)と「暗い青」(siniy)を区別する必要があります。
instead[インステド]=副詞、その代わりとして、それよりも。
differentiate[ディファレンチエイト]=動詞、~を区別する、識別する。
So, Russians have this lifetime of experience of distinguishing these two colors in language.
なので、ロシア人は言語上でこれら2つの色を区別する経験を生涯にわたって持つのです。
lifetime[ライフタイム]=名詞、生涯。寿命。
distinguish[ディスティングウィシュ]=動詞、~を識別する、はっきり区別する、見分ける。
The difference in how languages categorize the color spectrum has important consequences.
言語が色のスペクトラムをどのように分類するかの違いは、重要な影響を及ぼします。
categorize[キャテゴライズ]=動詞、~を分類する。
consequence[カンシクウェンス]=名詞、結果、成り行き。結論。重大性。
When we test people’s ability to perceptually discriminate among these colors, we find that Russian speakers are faster across this linguistic boundary.
これらの色を知覚的に区別する能力をテストすると、ロシア語話者はこの言語的な境界をより速く越えることが分かります。
perceptually[パセプチュアリ]=副詞、知覚的に。
discriminate[ディスクリミネイト]=動詞、~を区別する、識別する。区別する、識別する。
among[ァマング]=前置詞、~の間に、~の中で。betweenとの違いとして3者以上の間でという意味で用いる。
linguistic[リングウィスティク]=形容詞、言葉の、言語の。言語学の。
boundary [バウンダリ]=名詞、境界。限界。
For example, when you have colors shifting slowly from light to dark blue, Russian speakers will have a surprised reaction in their brains, whereas English speakers won’t.
例えば、色を明るい青から暗い青へとゆっくり変化させると、ロシア語話者は脳内で驚きの反応を示す一方で、英語話者は驚いた反応を示しません。
have +O+ -ing = Oにさせておく、Oに~してもらっている、Oを~している状態にさせておく。
shift[シフト]=動詞、~を移し変える、移す。移る、転じる。 名詞、変化、転換。交替(制)、交代時間。
reaction[リアクション]=名詞、反応、態度、印象。反動。反抗、反発。
whereas[ウェラズ]=接続詞、~である一方で、~であるのに、ところが、~に反して。
English speakers won’t. = English speakers won’t (have a surprised reaction in their brains).()のフレーズが省略されている。
Section4
Languages also differ in how they describe events.
言語は出来事の表現方法も異なります。
differ[ディファ]=動詞、違う、異なる。
describe[ディスクライブ]=動詞、~を描写する、記述する、言葉で表す。
how=関係副詞。先行詞に「the way」を含んでいる。howをthe wayに置き換えてもよいが、「the way how」と書くことはないので注意。一方、関係副詞whyは「the reason why」と書いてもよい。
Take an event like an accident.
偶発的な事故という出来事を例にあげましょう。
like[ライク]=前置詞、~のような、~のように。形容詞、同様な、類似の。
accident[アクシデント]=名詞、事故、出来事、災難。偶然の事。
In English, it’s fine to say, “She broke the vase.”
英語で、「彼女が花瓶を割った」と言うのは問題ありません。
it is A (for B) to 動詞の原形 = (Bにとって)~するのはAである。
In Spanish, you wouldn’t say that someone did it; rather, you’d say, “The vase broke,” or “ The vase broke itself.”
スペイン語では、誰かが割ったとは言わず、むしろ、「花瓶が割れた」または「花瓶が自ら割れた」と言います。
rather[ラザ]=接続詞、むしろ。どちらかといえば。いくぶん、やや。かなり。
The vase broke itself = 花瓶が自らを割った→花瓶が自ら割れた。
Again, this has consequences.
これもまた、結果に影響を及ぼします。
consequence[カンシクウェンス]=名詞、結果、成り行き。結論。重大性。
English speakers will remember who did it, because English requires you to specify the actor.
英語は行為者を明示することを要求するので、英語話者は誰が割ったのかを覚えているのでしょう。
specify[スペシファイ]=動詞、~をいちいち明示する、明細に言う。~を明示する、明記する。
require[リクワイア]=動詞、~を要求する。必要とする。
require O to do = Oに~することを要求する。
In contrast, Spanish speakers might be less likely to remember who did it, because there’s no such requirement.
それに対して、スペイン語にはそのような要件がないので、スペイン語話者は誰が割ったかを覚えている可能性が低いかもしれません。
in contrast=対照的に。それに対して、それとはひきかえに。一方。
contrast[コントラスト]=名詞、対照、対比。 動詞、~を対照する、対比する。対照的である。
be likely to do = ~しそうである。
be less likely to do = ~する可能性が低い。
such[サチ]=形容詞、そのような、このような。そんな、こんな。とても、非常に。
requirement[リクワイアメント]=名詞、必要とするもの、必要条件。要求するもの、要求されるもの、要件。
So far, I’ve given you a few examples of how language can shape the way we think, and how it does so in a variety of ways.
ここまで、どのように言語が私たちの思考方法を形作り、そしてそれがどのようにさまざまな方法で影響を及ぼしているかについて、いくつかの例を挙げてきました。
so far = 今まで、これまでのところ。
shape[シェイプ]= 動詞、~を形作る。 名詞、形。姿。
variety[ヴァライエティ]=名詞、多様性、変化に富むこと。
a variety of~ = さまざまな~、いろいろな~。~の一種。
I’ve given you a few examples = 現在完了形。「あなたたちにいくつか例を与えてきた」。
examples of how language can shape the way we think=「どのように言語が私たちの思考方法を形作るかの例」
the way (that) we think = 私たちが考える方法。私たちの思考方法。 関係代名詞thatが省略されている。
examples of ~, and how it does so in a variety of ways = そしてそれがどのようにさまざまな方法で影響を及ぼしているかについての例。 it=languages。 does=shapes。 doは代動詞(代わりの動詞)として使われることも多い。
Now, the beauty of linguistic diversity is that it reveals to us just how ingenious and flexible the human mind is.
さて、言語の多様性の美しさは、人間の心がいかに創意工夫に富んで柔軟であるかを私たちに明らかにしてくれる点にあります。
diversity[ディヴァーシティ]=名詞、多様性。種々、雑多。
reveal[リヴィール]=動詞、~を明らかにする、明かす、漏らす。
ingenious[インヂーニャス]=形容詞、利口な、発明の才に富む、器用な。創意工夫に富む、巧妙な。
flexible[フレクシブル]=形容詞、曲げやすい、しなやかな。適応性のある、柔軟な。すなおな。融通の利く。
S is that~ = Sはthat節である。SVCの文章。
it= linguistic diversity
reveal to A how~ = いかに~であるかをAに明らかにする。
We have invented not one cognitive universe, but 7,000-there are 7,000 languages in the world.
一つの認知世界ではなく、7,000もの認知世界を私たちは発明してきたのです。―世界には7,000もの言語が存在するのです。
invent[インヴェント]=動詞、~を発明する、創案する。
not A but B = AでなくB。
cognitive[カグニティヴ]=形容詞、認識の、認知の。
universe[ユーニヴァース]=名詞、宇宙、万物。全人類、世界。領域、分野。
The tragic thing is that we’re losing so much of this linguistic diversity.
悲劇的なことに、私たちはこの言語的多様性の多くを失いつつあります。
tragic[トラヂク]=形容詞、悲劇の、悲劇的な。悲惨な。
By some estimates, half of the world’s languages will be gone in the next hundred years.
ある推計によると、世界の言語の半分は今後100年で消滅するとされています。
estimate[エスティメイト]=名詞、見積もり、概算、推定。評価。
gone[ゴーン]=形容詞、死んだ、なくなった。過ぎ去った。 goneはgoの過去分詞だが、形容詞としてこのような意味もある。
I want to leave you with a final thought.
最後に一つ、皆さんに考えてもらいたいことがあります。
leave A with B = AにBを残す、託す、預ける。
I’ve told you about how speakers of different languages think differently, and how the language that you speak shapes the way you think.
異なる言語を話す人たちがどのように異なって考えるか、そして話す言語がどのように思考方法を形作るかについてみなさんにお話ししてきました。
I’ve told you about ~ and…. = ~と…について皆さんにお話ししてきました。現在完了形。
This gives you the opportunity to ask,
このことは皆さんに次のように自問する機会を与えます。
opportunity[アパテューニティ]=名詞、機会、好機。
“Why do I think the way I do?”
「なぜ私はこのように考えるのだろうか?」
“How could I think differently?”
「どうすれば違った考え方ができるだろうか?」
“What thoughts do I wish to create?”
「私はどのような思考を生み出したいのだろうか?」
thought[スォート]=名詞、考えること、思考。思考力。意見。思想。
Thank you very much.
ありがとうございました。