タイトル:ロボットと一緒に生きること。
下線=和訳、赤字=解説
When you hear the word “robot,” what kind of robot do you imagine?
「ロボット」という単語を耳にするとき、あなたはどんな種類のロボットをイメージしますか?
imagine[イマヂン]=動詞、~を想像する。
Some people think of anime characters, some people think of human-like robots that talk to people, and some people think of home cleaning robots.
アニメのキャラクターを思い浮かべる人もいれば、人と話す人型ロボットを思い浮かべる人もいたり、家の掃除をするロボットを思い浮かべる人もいるでしょう。
Some A 動詞~ =~するAもいる。一部のAもいる。someは「いくつかの」という意味だか、全体のうち一部の「いくつか」と認識しておくとよい。
that=関係代名詞。先行詞が人でもモノでも使うことができる関係代名詞。
human-like robots that talk to people =「human-like robots that talk to people」が「human-like robots(先行詞)」を説明(修飾)している。
① 人/もの+that+V ~ =Vする人/もの。
② 人/もの+(that)+S V ~ =SがVする人/もの。
① のthatは主格の用法(先行詞とVが主語と動詞の関係になっている)。この場合のthatは省略できない。
② のthatは目的格の用法(先行詞とVが目的語と動詞の関係になっている)。この場合のthatは省略できる。
Scientists are continuing to invent more and more robots.
科学者たちはますます多くのロボットを発明し続けています。
continue[コンティニュー]=動詞、~を続ける、継続する。
continue to 動詞の原形=~し続ける。
invent[インヴェント]=動詞、~を発明する、創案する。
more and more~ = ますます(多くの)~。
What kind of robots have they created?
彼らはどんな種類のロボットを作り出したのでしょうか?
have created = ~を作り出した。have+過去分詞で現在完了。現在完了には「完了・結果・経験・継続」の4つの意味がある。ここは「完了」の用法。現在完了の疑問文ではhaveを主語の前にもってくる。
create[クリエイトゥ]=動詞、~を創作する、創造する、作り出す。
Let’s look at some examples and think about the relationship between humans and robots.
いくつかの例を見て、人間とロボットとの間の関係について考えてみましょう。
look at~ = ~を見る。
relationship[リレイションシップ]=名詞、関係、結びつき。関連、関係。
between[ビトゥイーン]=前置詞、~の間に(の/で)。~のどちらかを。
between A and B = AとBの間。
This is “HAL,” a robot suit.
これは「HAL」、ロボットスーツです。
It’s a cyborg-type robot.
それはサイボーグ型のロボットです。
HAL doesn’t do anything by itself, but it helps people carry heavy things and protects them from injury.
HALはそれ自身では何もしませんが、人々が重いものを運ぶのを補助したり、人々をケガから守ってくれたりします。
by oneself = 自分で、一人だけで。
help + O + (to) 動詞の原形 = Oが~するのを助ける。Oが~するのに役立つ。
protect[プロテクト]=動詞、~を守る、保護する。
protect A from B = AをBから守る。
HAL is used in care facilities.
HALは介護施設で使われています。
facility[ファシリティ]=名詞、施設、設備。
It supports people who work there.
それはそこで働く人々をサポートしています。
It helps them transfer elderly people.
それはお年寄りの人を運ぶ手助けをしてくれます。
help + O + (to) 動詞の原形 = Oが~するのを助ける。
transfer[トランスファー]=動詞、~を移す、運ぶ、動かす。乗り換える。映る。 名詞、移転、移動。乗り換え点。
elderly[エルダリ]=形容詞、年配の、初老の。「the elderly」で「高齢者たち」。
Elderly people can use HAL, too.
お年寄りの人がHALを使うこともできます。
It helps them move their body.
それは彼らが体を動かす手助けをしてくれます。
In addition, it improves and maintains their physical functions.
さらに、彼らの身体機能を改善したり、維持したりします。
addition[ァディション]=名詞、付加、追加。付加物。
in addition=加えて、ほかに、さらに、その上。
improve[イムプルーヴ]=動詞、~を改良する、~を改善する。良くなる、改善する、好転する。
maintain[メインテイン]=動詞、~を維持する、持続する。~を良い状態にしておく、整備する。~を養う。
physical [フィジカル]=形容詞、肉体の、身体の。物質の、物質的な。
function [ファンクション]=名詞、機能、働き、作用。職務、職能。
HAL can widen our possibilities.
HALは私たちの可能性を広げることができます。
widen[ワイドン]=動詞、~を広くする。広くなる。
possibility[パシビリティ]=あり得ること、可能性。可能なこと、ありそうなこと。
OriHimeは「アバター」ロボットです。
Avatar means something that represents you in the virtual world.
アバターとは、仮想世界のあなたを代理するものを意味します。
mean[ミーン]=動詞、~を意味する、~の意味を表す。
represent[レプリゼント]=動詞、~を象徴する、表す。~を代表する、代理する。
virtual[ヴァーチュアル]=形容詞、仮想の、虚像の、バーチャルの。事実上の、実質上の。
This robot can represent you and communicate with people in the real world.
このロボットはあなたを代理して、現実世界の人々とコミュニケーションすることができます。
communicate[コミューニケイト]=動詞、意思疎通をする、通じ合う、理解し合う。~を伝達する。
communicate with~ = ~とコミュニケーションをとる、~と意思疎通をする。
One of the first OriHime users was Mr. Nagahiro Masato.
最初のOriHimeの利用者の一人が永廣柾人さんでした。
He was a 25-year-old man who had a serious illness.
彼は深刻な病気を患っている25歳の男性でした。
who[フー]=関係代名詞。 人+who+動詞~=~する人。 whoの前の部分を先行詞と呼び、先行詞を修飾(説明)する用法である。「who had a serious illness」が「a 25-year-old man(先行詞)」を修飾(説明)している。
serious[シァリァス]=形容詞、深刻な、重大な。まじめな、本気の、真剣な。
illness[イルネス]=名詞、病気。
He didn’t have a job before because he could not move his body.
彼は体を動かすことができなかったため、それまで仕事をしたことがありませんでした。
Then OriHime let him work at café.
それから、OriHimeが彼をカフェで働けるようにしました。
let+O+動詞の原形=Oに~させる。 let[レトゥ]
OriHime worked as his avatar.
OriHimeが彼のアバターとして働きました。
as[アズ]= 前置詞、~として。~のように。~のころ。 接続詞、~のように。~のとき。
Mr. Nagahiro controlled the robot with small movements of his fingers at home.
永廣さんは家にいながら指の小さな動きでロボットをコントロールしました。
control[コントロウル]=動詞、~を支配する、管理する。~を抑制する、統制する。
movement[ムーヴメント]=名詞、活動、運動。動作、身振り。
of=前置詞、~の。 A of B=BのA。AのBと訳したほうが自然な時もある。
finger[フィンガ]=名詞、指。
He watched a live video that was sent from the robot’s eyes, and he talked through a microphone.
彼はロボットの目から送られる生中継の映像を見て、マイクを通して話しました。
live video = 生中継の映像。
that=関係代名詞。「that was sent from the robot’s eyes」が「a live video(先行詞)」を説明(修飾)している。
through[スルー]=前置詞、~を通って、通して。~を通り過ぎて。~じゅうを、~の中をあちこち。 (手段・原因)~によって。
microphone[マイクロフォウン]=名詞、マイク、マイクロフォン。
That way, he was able to serve customers who came to the cafe.
そのようにして、彼はカフェに来る客に接客できました。
that way = そのようにして、そうやって。そうすれば。
be able to=~できる。toの後には動詞の原形が来る。
serve[サーヴ]=動詞、(食卓に)(飲食物)を出す。仕える、奉公する。
customer[カスタマ]=名詞、客、顧客、得意先。
who=関係代名詞。
customers who came to the cafe =「who came to the cafe」が「customers(先行詞)」を説明(修飾)している。
Thanks to OriHime, he will be able to try new things in the future.
OriHimeのおかげで、将来彼は新しいことに挑戦できるでしょう。
thanks to~ = ~のおかげで。
Now, look at this picture.
さて、この写真を見てください。
This robot is called Sociable Trash Box.
このロボットは社会的なごみ箱と呼ばれています。
sociable[ソウシャブル]=形容詞、社交的な、交際好きな。人好きのする、愛嬌のある。
trash[トラシュ]=名詞、ごみ、くず。
What does it do?
それは何をするのか?
Can you guess?
推測できますか?
guess[ゲス]=動詞、~を言い当てる、解き当てる。~を推測する。推測する。 名詞、推測、推量。
This robot finds trash on the floor, but it can’t pick it up.
このロボットは床のゴミを見つけますが、拾うことはできません。
pick[ピク]=動詞、~を選ぶ、選び取る。
pick up=~を拾い上げる、拾う。~を乗せる、車で迎えに行く。
This robot needs somebody to help it.
このロボットはそれを助ける誰かを必要とします。
somebody[サムバディ]=代名詞、誰か、ある人。
to help itがsomebodyを説明している。(不定詞の形容詞的用法)
You may think it is useless or helpless, but you will notice something interesting.
役に立たない、あるいは助けにならないとあなたは思うかもしれませんが、おもしろいことに気づくでしょう。
may[メイ]=助動詞、~かもしれない。~してもよい。
useless[ユースレス]=形容詞、役に立たない、無用な。無益な、無駄な。
helpless[ヘルプレス]=形容詞、どうすることもできない、無力な。助けのない、頼る者のない。
notice[ノウティス]=動詞、~に気がつく。名詞、通知。注意、注目。
something interesting = おもしろいこと。
本来は「形容詞+名詞」(例:so good bag(とても良いカバン))の語順であるが、「anything/something/nothing」などの「~thing」系では「名詞+形容詞」という語順になるので注意。(例:something so cold(何かとても冷たいもの))
When this robot calls for help, people come to it and pick up the trash happily.
このロボットが助けを求めると、人々はそのロボットのとこに来て、嬉しそうにゴミを拾います。
call for~ = ~を求める、要求する、必要とする。~を呼び集める。
pick up=~を拾い上げる、拾う。~を乗せる、車で迎えに行く。
They enjoy helping the robot.
彼らはこのロボットを助けて楽しむのです。
enjoy -ing = ~して楽しむ。
It makes people smile.
このロボットは人々を笑顔にします。
make O C = OをCにする。
The person who developed this robot wanted people to recognize the value of cooperation.
このロボットを開発した人は人々に協力の価値を認識して欲しいと思いました。
who=関係代名詞。
The person who developed this robot =「who developed this robot」が「The person(先行詞)」を説明(修飾)している。
develop[ディヴェロプ]=動詞、~を開発する、発展させる。
want 人 to 動詞の原形 = 人に~してほしい。
recognize[レコグナイズ]=動詞、~を認識する。
value[ヴァリュー]=名詞、価値。評価。 動詞、~を評価する。~に値をつける。
cooperation[コウアポレイション]=名詞、協力、共同、提携。協調。
We may expect robots to be perfect, but Sociable Trash Box is made to be imperfect.
私たちはロボットが完全なものであると期待するかもしれませんが、社会的なごみ箱は不完全であるように作られています。
expect[エクスペクト]=動詞、~を期待する、予期する。
expect O 不定詞 = Oが~することを期待する。
perfect[パーフィクト]=形容詞、完全な、完ぺきな。正確な。最適の。
perfect[インパーフィクト]=形容詞、不完全な、不十分な。
When people help it, they understand the importance of being imperfect and the need to help each other.
人々がこのロボットを助けるとき、不完全であることの重要性とお互いに助け合うことの重要性を理解します。
importance[インポータンス]=名詞、重要性、重大さ。重み。
each other=お互いに。お互い。
What kind of robot would you like to have?
あなたはどんな種類のロボットを所有したいですか?
would like to 動詞の原形 = ~したい。 疑問文なのでwouldがyouの前にある。「want to」より丁寧な言い方というだけで同じ意味。would likeとwantは「~がほしい」という意味である。
What kind of relationships do you want to have with robots?
あなたはロボットとどんな種類の関係を持ちたいですか?
relationship[リレイションシップ]=名詞、関係、結びつき。関連、関係。
with[ウイズ]=前置詞、~とともに、~と一緒に、~を連れて。~を持って。(手段)~で。
Do you think it is okay if robots are imperfect?
ロボットが不完全なものだとしてもあなたは大丈夫だと思いますか?
okay[オウケイ]=形容詞、OK、大丈夫、分かった、はい。
They might help us learn to cooperate and be kind to others.
私たちが協力することや他人に親切することを学ぶのにロボットは役に立ちます。
might=助動詞、mayの過去形。~かもしれない。 mayの「かもしれない」は50%程度の可能性で、mightは30%程度。
others[アズァーズ]=otherの複数形、他のもの、他人。
We are already living with robots, so it is important and fun to think about these questions.
私たちはすでにロボットと生活していますので、これらの疑問について考えることは重要で楽しいです。
already[オールレディ]=副詞、(肯定文で)すでに。
so[ソウ]= 接続詞、なので。 副詞、そのように。そう。とても。
it is A (for B) to 動詞の原形 = (Bにとって)~するのはAである。